こんにちは。タカオニイ(@takaoniey)です。
今回、橘玲氏のこちらの著書を読みまして、そこで思うところを書き綴ってみました。
目次
上級国民、下級国民とは
そもそも上級国民、下級国民という言葉は、もともとは専門家 、非専門家を表わすネットスラングでした。
それがいつの間にか拡張され、池袋の事故をきっかけに 、「日本社会は上級国民によって支配されていて、自分たち下級国民は一方的に搾取されている 」との声が爆発した。
ここでいう池袋の事故というのは、2019年4月、東京・池袋の横断歩道で87歳の男性が運転する車が暴走し、31歳の母親と3歳の娘がはねられて死亡した事故のことです。
この事故を起こしたのは元高級官僚で、死亡事故を起こしているにもかかわらず、逮捕されませんでした。
しかし、その2日後に神戸市営バスにはねられて2人が死亡する事故が起き、運転手はあっさり現行犯逮捕されました。
車で人を跳ねて死亡させてしまったという同じような事件であるのに、元高級官僚は逮捕されず、そして市営バスの運転手は逮捕されたのです。
逮捕された市営バスの運転手は下級国民にあたります。
逆に高級官僚はマスコミから「さん」付けで呼ばれ逮捕されません。これが上級国民というわけです。
補足:国民は3パターン
超上級国民
上級国民
下級国民
上級国民のさらに上位に「超上級国民」が存在していると思い、それが先ほど紹介した「高級官僚」とかの政府関係者ですね。各界に顔がきいて収入も多く、日本国の最上位層だといえるでしょう。
青汁王子こと三崎優太氏の戦い
青汁王子こと三崎優太は、20代という若さで、年商130億円の会社メディアハーツを創り上げました。
しかし2019年2月12日、架空の広告宣伝費を計上して、2年分で約1億8千万円の所得を隠したとして、脱税で逮捕されております。
これは、意図的に脱税した訳じゃなく、加藤豪という友人に頼まれて貸したお金が適切に処理されておらず、結果として「青汁王子も脱税した」という経緯であるとYouTubeで語っています。
青汁王子は法人税として14億円以上支払っていたが、約1億8千万円は上記の経緯で脱税扱いされて逮捕されてしまいました。
しかし、ちょっと待ってくれよと。
ツイート、YouTubeでどうしてもみんなに伝えたいことがあるんだと言っています。
このことを伝えるために焼き鳥屋でバイトしたり、ホストになったりと色々なことをして世間から注目されたかったんだよと。
そのツイートはこちら
僕が脱税したとされている【1億8千万円】を日本の未来のために贖罪寄付します
個人から一人につき100万円を180名様に現金で寄付します
応募方法は僕をフォローいただき(当選発表後に外して構いません)、リプ欄に記載の動画を見て、このツイートをRTしてください
受付は9/16まで、当選者にはDMします pic.twitter.com/Fh8gMvOziZ
— 三崎優太(Yuta Misaki) 元青汁王子 (@misakism13) September 6, 2019
YouTubeがこちら
要約すると「自分は1億8000万の脱税で逮捕されたが、森友学園問題の佐川国税庁長官は、国会で嘘をつき、公文書を改ざんしたにもかかわらず、罪に問われず、罰せられない世の中はオカシイ」といった内容ですね。
青汁王子は上級国民に分類されると思います。
お金にはまるで困らず、とても豊かな生活をしていましたが、脱税というトラブルを起こしたので、即逮捕されました。
所得としては上級国民ですが、とはいえ超上級国民じゃなかったので、あっさり逮捕されて潰された感じですね。
人類みな平等なんて言葉がありますが、これは嘘です。
常々おもっていることがあり、それは、人は生まれた時から不平等だということです。
というのも、資産家の家に生まれた人や容姿端麗な人などがいる一方で、貧しい生まれの人、容姿が良くない人もいるわけです。
資産家などの家に生まれた、いわゆる生まれのいい人はいい教育を受けて、人よりいい人生を送りやすい。
容姿端麗な人は異性からそれだけで好かれやすかったり、面接などで有利になったりします。
こういう部類の人は、いわゆる人生におけるチート行為ができやすいです。人はみな、生まれた時から不平等なのです。きっとこれが、事実。
周りをよく見渡せばわかるかと思います。
僕はわりかし交友関係が広い方で、ある友人は一般家庭に生まれ、30半ばなのに仕事をしたことがなく、ずっと実家暮らしで親のスネをかじって生活をしています。いわゆる引きこもりです。
元来とてつもないコミュ障で、知らない人と話すことができません。幼い頃から遊んでいた友人としか話せないのです。もちろん何のスキルもありません。
精神疾患も持っており、将来は生活保護で生きていくことになると思います。いわゆるここでいう下級国民。
その逆に、40半ばのある友人は仕事をしていませんが、ヒルズに住んでおります。生まれは詳しく知らないですが、きっといいところに生まれたのでしょう。
上記の彼と同じ仕事をしていないとはいえ、中身は全然違います。
若い頃に事業を起こして成功し、今はヒルズで暮らしています。朝は将棋をして、昼からは写真撮ったり、ゴルフのレッスンを受けたり、夜は天体観測と趣味三昧の生活をしています。
彼曰く、今後一生働かなくても家族みんな暮らしていけるだけの資産はあるようです。
ここでいうところの上級国民にあたります。
人は生まれた時から与えられた環境が違い、それによって得られる能力にも差がつきます。
結論として、人は生まれながらに不平等なのです。
既得権益を守り、若者を食いつぶす団塊の世代
バブル崩壊により、若い男性のこれまでの雇用破壊が起きた。
以前は終身雇用で正社員として働くものがほとんどで、非正規社員はほとんどいませんでした。
しかし今では非正規社員、もしくは無職がかなり増えてきてますよね。
これは、平成の労働市場では、若い男性の雇用破壊をすることで、団塊の世代の雇用を守ったという背景がありそうです。
バブルが崩壊し、日本経済が急減速した時、日本企業にとって重荷となったのはバブル期に大量採用した人員。
日本ではいちど雇った正社員は、よほどのことがない限り解雇はできないようになっているので、企業は正社員がだぶついても年功序列、終身雇用で養って行かなくてはならない。
そこで、これ以上人員を増やさないため、新卒採用を大幅に絞り込むという施策をとりました。
しかしそれでも余剰人員が出てきた場合、やむなく中高年の正社員をリストラしました。
でもその影には、労働市場から排除されてきた、たくさんの若者がいるのです。
つまり団塊の世代は、若者から仕事を奪うことで、既得権益を守っており、未来ある若者を食いつぶしているといえます。
ここにも上級国民と下級国民の構図が見えます。
平成は団塊の世代の雇用を守る時代であったとして、令和は団塊の世代が現役から退くため、団塊の世代のための社会保障を整備する時代になっていきそうですかね。
これからの世界は「分断化」が加速する
これからの世界のあり方についてです。
人々は自由を求めるがゆえに、共同体の解体は進行し、人間関係は学校や会社などの固定的なものからネットコミュニティのような即興的なものに変わり、仕事はフリーランスが集まって行われる方向になっていくはず。
そして、この変化に対応できない人々があちこちにできていくのでしょう。
対応できない人は下級国民、うまく対応できた人は上級国民といったふうに、上級と下級の分断が加速されていきそうです。
京アニ放火は、下級国民の事件
すこし前に京都アニメーションの放火事件がありました。
死者35人、負傷者33人と言われており、放火&焼身自殺が「巨大テロ事件」になってしまいました。
放火犯は40代の生活保護者で、犯罪歴あり
さいたま市在住の犯人は、生活保護を受けていたようです。
過去にも犯罪歴があるようで、通常の仕事にもまともに就けなかったのではないかなと予測されます。
アメリカの銃乱射も、下級国民の事件
最近はアメリカで銃乱射の事件が目立ちますが、共通点があります。
それは「白人&低所得」で、こういった層は「グローバル化したことで、所得が低下した層」なのかもです。
世界の格差はどうなっている?
- 世界的に見れば格差は縮まっている
- 貧困国の国民は豊かになってきている
- 先進国は所得格差が広がり続けている
- 先進国の貧困層がどんどん不幸になっている
おそらくこんな感じになっています。
「優秀な貧困国の人間が、そうでない先進国の人間から仕事を奪って、先進国の貧困層が不幸になっていく」といった感じ。
そうなると先進国でとても貧困な人が増えて、その結果銃を乱射したりする感じです。
テクノロジーの進化によって貧困になる層が一定数いる話
テクノロジーが進化すると便利になりますが、その裏で不幸になる人もいます。
言うまでもなく、テクノロジーによって仕事を奪われる人ですね。
ドライバーや工場とかで働く人など
ドライバーは自動運転が整備されれば仕事がなくなります。これはもう容易に想定できる未来です。
同様に工場で与えられた仕事を淡々とこなす人も、テクノロジーの進化によってロボットに仕事をとられます。
人間は寝ないといけなかったり、病気になったりしますが、ロボットは24時間働けますから、不良部分が出たらメンテナンスすればすぐに治ります。経営者にとっても生産性の面だけでもロボットの方がメリットが大きいですよね。
テクノロジーの発達の裏では、先進国の貧困層がますます不幸になっていくんですよね。この動きは今後間違いなく加速していきます。
これからどうやって生きていくか?
インターネット経由の副業を頑張って、投資も頑張って、給料以外の収入の柱をいくつも分散させるというのがこれから日本で生きていく上で重要になるのではと思います。
ほとんどの業界において、給料が上がりにくくなってますからね。
業界によると思いますが、ほとんどの会社員は頑張っても、あまり報われないかもですね。
それなら、会社員はほどほどに、それ以外の時間を副業に費やして稼ぐとかの方が生涯年収が上がるんじゃないかなと思います。
会社員をやりつつ、副業で稼ぐならクニトミさんをフォローしましょう。
https://twitter.com/kunitomi1222/status/1173165752506957825
クニトミさんは銀行員をやめて、スタートアップに転職し、副業でブログをやって、現在25歳で月100万円稼いでいます。
副業で稼ぐ情報を発信しているので、とても参考になります。
橘玲氏の本はこれからどうやって生きていくかを考えさせられる本でした。
ということで、今回は以上です。